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お知らせ

訪問リハビリ(認知症)part3

 前回は認知症のリスクについてお話しましたが、今回は認知症の予防やその栄養についてお話します。興味のある方は最後まで是非ご覧ください😃

前回のまとめで、動脈硬化や生活習慣病などが認知症リスクというお話でしたよね❔❔
ただし、中年と高齢者では認知症のリスクは異なると言われています😯

例えば、中年45歳~64歳まではメタボあるいは生活習慣病これが動脈硬化の原因となります。要するに、ダイエットや運動が必要になってくるというわけです。
一方で、65歳以上になると逆に痩せすぎ、いわゆるフレイルの方の方が認知症のリスクになるということがあります。前回申し上げたように栄養障害とか貧血ですね、こういうフレイルの方にみられるような代謝障害というのは、エネルギー代謝あるいは酸素代謝が障害されるということで認知機能も低下し認知症になりやすいということがあります。
つまり、*中年はダイエット、高齢者のフレイルは「栄養指導」が必要ということになります。
あと、興味深い話に、『アミノ酸の濃度』というのが軽度認知症の中で大きな影響があるということがわかってきました。魚とか肉とか大豆など食品に含まれている栄養素ですが、その他にもサプリでも取れますよね。この必須アミノ酸が軽度認知症の方は、健常者に比べ少ないという研究があります。
WHOガイドライン2019(最近コロナで良くニュースでみかけたWHOです)にも認知機能障がい及び認知症のリスク抑制ガイドラインに地中海食を摂取することが勧められてます。要するに、穀物・野菜・果物・豆類・オリーブオイル・魚・ワインを積極的に摂取しましょうと。一方で動物性脂肪、乳製品、マーガリン揚げ物を控えましょうと言うことです。

こういう食事をとることで動脈硬化のリスクが軽減し心血管障害が減る。さらに認知機能も改善したという研究もあります。その他、重要なのは普段から心がけている方も多いとは思いますが、やっぱり健康的でバランスの取れた食事が推奨されるということです。

まぁ実際はなかなか栄養バランスの取れた食事はとろうとしてもなかなか大変・・・というのもわかります。私も自宅で料理は良くしますが、そんな栄養満点の料理なんて何品作ればいいんだ😵‍💫てなります。なりませんか??でも大切なんです🥲

 

最後にもう1つご紹介してます🙌

最近耳にした方もいると思います、ビフィズス菌というものですね、森永乳業が開発した新しいビフィズス菌ですけども脳腸相関との関係で、ビフィズス菌が記憶力維持したり、認知機能を高めたりするという結果が報告されています。(論文報告されています)
(私個人的に高次脳・認知機能など脳にかかわる分野が好きなので大変興味深かった内容ではあります。)
このビフィズス菌(MCC1274)は、メモリービフィズス菌と言われておりますけど、これはですね、腸の中の色々な代謝産物が、脳内の炎症反応を抑制することで認知機能が維持されるのではないかと推察されているとのことなんです。
これは、あくまでも1つの情報として提供しているだけですので、決して森永乳業のまわしものではありません(笑)もし興味のある方は一度Webで調べてみてください。

認知症というのは誰にでも発症する可能性があります。その為、認知症の知識をみにつけ、発症した場合は、少しでも進行を遅らせたり、早く(軽度認知症)気付くことが大切だと思います。
今回は日常生活で簡単に取り入れられる認知症予防の1つ食事についてお話しました。
勿論、認知症は脳の病気であり全身疾患ですので、頭のリハビリや体のリハビリも十分大切になってくると思います。

最後までみていただき、ありがとうございます🙇
次回は飲み込みや高次脳機能などについてお話しようと思います😄