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訪問リハビリ(認知症)part2

訪問リハビリ(認知症について)

 

今週は認知症について少しお話したいと思います。
4第認知症というのは聞いたことはあるかと思います。一番有名なのがアルツハイマー型認知症ですが、その他にもレビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、脳血管性認知症があります。
じ・つ・は・・・認知症と一言でいっても、その特性は種類によって異なり、更に食事(嚥下機能)にも注意が必要なんです。
さて、ここからが、本題に入るのですが、最近では認知症に対する医療戦略の変化というのが大きく変化しています。その中で生活習慣の改善により認知症の発症を抑制したり遅らせたりすることが可能とフィンランドのFINGER研究というのがあります。さらに軽度のMCI(軽度認知症)の段階であれば、生活習慣の改善によって認知症への移行を抑制できるという研究結果を下に、現時点で認知症の場合根本的な治療よりも発症予防に重点が置かれるようになりました。今日はその中で紹介されていた話を一部紹介いたします。

 

認知症の発症リスクの中で動脈硬化や生活習慣病さらに、内臓機能障害などが挙げられます。具体的には、生活習慣病により動脈硬化を起こして脳血管性認知症になり、そこからアルツハイマー型認知症も混合したり、高度な認知症などになってしまうということなのです。さらに内臓機能障害(栄養障害・貧血・腎機能障害・肝機能障害など)は異常な高度な障害であれば脳にも影響してくることが言われています。
この研究やデーターの知見から少し考えると、認知機能障害(認知症)とは、脳の病気であることは間違いありません。ところが全身性の代謝障害が脳に対して影響を及ぼすということです。例えば生活習慣病は動脈硬化を介して脳血管性因子を誘発すると、更に生活習慣病以外の内臓機能障害、肝臓・腎臓機能障害、あるいは栄養障害貧血これらが認知症のリスクになったり認知機能を低下させるということになります。
*(勿論これは全ての認知症に適応されるわけでなく、あくまで生活習慣病から動脈硬化を起こしてしまって認知症や認知機能低下を招く1つの話です。)

 

ということで、私たちが簡単に取り組める予防の1つとして、生活習慣病と内臓機能障害に対して改善させていくことができる方法の1つではないかと思います。

 

最近血圧高くなったなぁ~血液検査の結果少し悪かったな~という方は身近に取り組める生活習慣病を見直したりしてはどうでしょうか?

次回はこの続きをお話していきたいと思います。
最後まで見ていただいた方に感謝致しますm(_ _)m